9/30(金)はミッドナイトランブルショー#8「サザン・メン」

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ある日の深夜、YouTubeでこの動画を観ながら、人知れず涙してしまいました…齢31のオジサンに差し掛かった年齢ですが、年々涙もろくなっている気がします。

大変良いな〜。僕とダンペンとの出会いはかの有名なペン&オールダムのライブ盤で、ペンの渋い歌とオールダムのウーリッツァーに一瞬にしてノックアウトされ、それからずっと、ルーツとして僕のなかで絶対的に君臨する存在です。

音楽を生業とすると、やはり色々なタイプの曲を弾くことになるし、それはとてもありがたく、やらなければならない使命だけれども。あのライブ盤を聴いた時の衝撃と、以来それに注いできた愛情から、遠く離れるようなことはしたくないな、と。

そんな風なルーツ回帰の一夜も経て、今回の僕のイベント「ミッドナイト・ランブル・ショー」のテーマは「サザン・メン」としました。言わずと知れたニール・ヤングの楽曲から拝借したタイトルですが(あちらは単数形、こちらは複数形)nアメリカ南部音楽の発展と、それに携わってきた男たちを中心に、アナログ盤を聴きまくります。先に述べたペン&オールダムを始め、スワンパーズやマッスル・ショールズ・リズム・セクション、もちろんリック・ホールやジェリー・ウェクスラーらの裏方まで、幅広く取り上げていく予定です。

相方は吉村類、そしてゲストに松木”マッキン”俊郎さんをお迎えしてお送りいたします!試聴室謹製のカレーにも乞うご期待。お楽しみに!

2016/9/30(金)
谷口雄のミッドナイト・ランブル・ショー「サザン・メン」
19:30オープン20:00スタート
入場料¥1500(ドリンク込み)

http://shicho.org/2016/08/1event160828/

ミッドナイト・ランブル・ショー#3ご来場ありがとうございまいた!

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月曜日のミッドナイト・ランブル・ショー、ご来場ありがとうございました!毎度恒例のジングルを公開いたしました。

いやー、スワンプ特集とか言いつつ、ディランとかザ・バンドとか、クラプトンの話ばっかりしちゃってすいませんでした…でも、彼らがスワンプ形成に与えた影響ってとっても大きかったと思うんです。イベントでは冗談ばっかりでしたが、ブログではちょっと真面目に振り返ってみます。

今回の話にはいくつかのポイントがあって。

前提:みんなロックン・ロールとレイ・チャールズが好きだった
①西海岸のフィジカルな動き:レオンラッセルのタルサ・コネクション、デラニー&ボニー
②東海岸の研究者的な動き:ディランのエレクトリック化、ビッグピンク地下室での実験→ルーツ音楽とロックの融合
③ブリティッシュ勢への影響;ロックンロールサーカスでのジェシエドデイビス、ビッグピンクがクラプトンやジョージに与えた影響→オール・シングス・マスト・パス
④ジェリー・ウェクスラーの戦略

①と②をつないだのは、レヴォン・ヘルムだったんじゃないかと思います。ザ・バンドが地下室でディランとセッションしていた頃、レヴォンはバンドを離れ、ナッシュビル、ニューオリンズと、地元のミュージシャンとセッションしながら南部を放浪していました。金が無くなったのでメキシコへ行き、造船所で働くのですが、ある日作業中に命の危険に晒されたことにより、仕事をやめアメリカに帰ります。向かった先はLA、ここでレオン・ラッセル、ジェシ・エドとセッションを行っていました。

が、実はレオンとレヴォンはもっともっと昔に出会っていたんです。

14歳のレオン・ラッセル少年、初めてのギグは地元タルサにて。ドサ回り中のロニー・ホーキンスの前座でした。ここで思い出してみましょう、ザ・バンドはデビュー前、「ザ・ホークス」と名乗っておりました。彼らはもともとロニー・ホーキンスのバックバンドだったんですね。ということは、このタルサでのライブでレヴォンとレオンが出会っていた可能性が高いのです(レヴォン以外のメンバーはもう少し後にホークスに加入しています)。

③ではベースメントテープスやビッグピンクがロックシーンに与えた影響を。ベースメントテープスで作られた楽曲は、音楽出版社を通して1967年のロックシーンに産み落とされます。バーズはアルバム「ロデオの恋人」の冒頭とラストで、この時期のディランの楽曲を取り上げています。ベースメントでの経験を通じて大きく成長したザ・バンドは、「ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク」という傑作を作り上げます。これを聴いたクラプトンは衝撃を受けクリームを解散し、ジョージはアメリカを訪れた際にビッグピンクを数十枚買い占めてイギリスに帰り、周りのミュージシャンに配ったという話(その中にフェアポート・コンヴェンションがいたのかどうかは定かではありませんが)。ルーツとロックの融合が、英米それぞれの形で発生していきます。

イベントでは③の途中で終わってしまい、ジェリー・ウェクスラーの話まで辿りつけず…南部音楽の白人マーケットへのアプローチは、アトランティック・レコードもとい副社長ジェリー・ウェクスラーの戦略が大きいのです。アレサ・フランクリン1968年の代表作「レディ・ソウル」が象徴的…この話はまた改めて…

今回もかなりの数の文献を読み漁ったのですが、判明したのが①〜④のすべてのに、ちょっとずつグラム・パーソンズが関わっているということ。例えばクラプトン。彼とデラニー&ボニーが出会ったのは、ジェリー・ウェクスラーが当時まだローカルスターに過ぎなかったデラニー&ボニーを、ブラインド・フェイスの全米ツアーの前座に大抜擢したからなんですね。で、そのデラニー&ボニーをジェリー・ウェクスラーに紹介したのが、グラム・パーソンズだったという。

グラム・パーソンズはカントリーだけでなく、南部R&Bにも目を向けていたんです(ジョージア州で育ったということも影響しているかも)。事実、フライング・ブリトウ・ブラザーズの1STでは、アラバマを代表するソングライター、ダン・ペンの作品を2曲も取り上げています。単なるカントリーに留まらない、コズミック・アメリカン・ミュージックたる所以がここにあるのではないでしょうか。

さて、次回のミッドナイト・ランブル・ショーのテーマは「ロック・イン・ザ・カントリー」です。前述のグラム・パーソンズを始め、カントリーとロックの融合がどのように試みられ、結実していったのか、数多の名盤とともに確かめて行きます。美味しいカレーも試聴室さんが用意してくれております!ぜひお越しくださいませ〜!

2016年5月27日(金)
谷口雄のミッドナイト・ランブル・ショー#4
「ロック・イン・ザ・カントリー」
出演:谷口雄、吉村類
開場:19:30 / 開演:20:00
■料金:予約 1,500円 (1ドリンク, スナック込)

4/25(月)トーク&ライブイベントのお知らせ

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来週月曜日、谷口雄のミッドナイト・ランブル・ショー#3開催です!架空のラジオ番組を舞台にお届けしているイベント、今回のテーマは「スワンプ・ミュージック」。

例えばアメリカ70年代初頭の、この辺りの音楽なのですが…


俺は本当にこういうサウンドが大好きなのです。時にスワンプおじさんと罵られても、中学の時に初めてボニー・レイットを聴いてからというもの、逃れられない運命なのでした。

しかし今回、このイベントに向けて改めてスワンプ・ミュージックの歴史を紐解いていくと、かなり感動的な時代の流れがあったのです。1970年代の産声が聞こえ始めた頃に、人と人との繋がり、彼らのルーツへの探究心が生み出した一大ムーブメント。デラニー&ボニーしかり、ジェシ・エド・デイヴィスしかり。

実はその陰にはボブ・ディランやザ・バンド、グラム・パーソンズ、そして海を渡ってイギリスはビートルズの存在があったのです…

では一体彼らの活動や交流がどのようにスワンプムーブメントに繋がっていったのか!?実は初回に特集したレッキングクルーとも密接に連なったお話なのですが…それはイベントでのお楽しみ。スワンプの新しい視点をお届けしたいと思います!

もちろんスワンプの名盤、レア盤もアナログレコードでたっぷり流します!一部では「大河ドラマみたいだった」とも囁かれているミッドナイトランブルショー。さあ、あなたも谷口丸の仲間入りだ!

谷口雄のミッドナイト・ランブル・ショー#3
「ミュージック・フロム・スワンプ」
神保町試聴室
2016年4月25日(月)
開場:19:30 / 開演:20:00
料金:予約 1,500円 (1ドリンク, スナック込)
※特製カレーとお料理も楽しめます
パーソナリティ:谷口雄・吉村類
http://shicho.org/2016/04/1event160425/

ご予約、お便りお待ちしております!

2/18(木)トークイベントのお知らせ。

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不肖ワタクシ、初めて自分の名前入りの冠イベントはじめます!
2/18(木)神保町試聴室「谷口雄のミッドナイト・ランブル・ショー」でございます。

普段やっている私のソロライブ、演奏より音楽うんちく話が主なのですが、そのうんちく話を拡大してお送りしようという、トークショー&時にはライブイベントでございます!

鍵盤奏者であり、アナログレコード・ファンでもある谷口雄が、月に1度?お届けする音楽夜話イベント。
架空のラジオ番組「Midnight Ramble Show」を舞台に、音楽の世界をramble=あてもなく歩き回ります。
相方は盟友・吉村類。時にはレコード、時にはライブ、そして終わらないトーク、トーク。
帰り道にレコード屋さんを覗きたくなる、そんな一夜になりますよう。

去年、光栄なことに長門さんとトークショーご一緒させて頂き、しゃべることの楽しさに目覚めつつ、もっと音楽を勉強せねばなあ、と思うようになりました。扱うテーマは古い音楽になりますが、決して懐古的にはならないように、新しい音楽を生み出す原動力になったり、これからの音楽体験に良い影響があるような、楽しいイベントにしたいと思っています!

で、第1回のテーマはレッキングクルー。ハル・ブレイン、キャロル・ケイ、グレン・キャンベル、など60年代LAの音楽シーンを支えた凄腕セッション・ミュージシャン集団。下記はすべてレッキングクルーによる演奏なのです。


※この他にも数えきれない名演が。イベントの中でレコードお聴かせします。

とはいえ私一人でこの内容を語るには大変おこがましいですので、このイベントには吉村類という素晴らしい相方を招聘しております!彼、おそらく知らない方もいらっしゃると思いますが、ものすごい知識と愛情とユーモアをもった最高のリスナーです!彼には毎回お伴してもらおうと思っております。

2016年2月18日(木)
「谷口雄のミッドナイト・ランブル・ショー」
出演:谷口雄、吉村類
開場:19:30 / 開演:20:00
料金:予約 1,500円 (1ドリンク, スナック込)
http://shicho.org/2016/02/1event160218/

銘器と言われるレコードプレーヤー、G-P20で貴重な7インチをかけまくる予定です!この音を聴くだけでも価値アリかもしれません…ミュージシャンや音楽ファンの皆さん、是非是非お越しください!

トークショーのお知らせと、最近のお仕事

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9月に横浜で開催して以来の長門芳郎さんとのトークショー。前回は平日の夕方という足を運んでいただきにくい時間帯だったのですが(それでもたくさんのご来場、感謝です!)、今回は土曜日のお昼です!神保町でカレーと古本屋巡りがてら、ぜひ…中々良い休日の使い方かも!?

長門芳郎のマジカル・コネクション 東京編#1
Altogether Alone: Celebrate the Life and Music of Hirth Martinez

11月14日(土)12時30分開場 13時スタート
会場:神保町・試聴室 http://shicho.org/s1access/
料金:前売り1,800円/当日2,000円(ワン・ドリンク付)

9月に横浜赤レンガ・パイドパイパーハウスで行なった「マジカル・コネクション」の東京編開催!前回同様、谷口 雄(森は生きている)と長門芳郎(ビリーヴ・イン・マジックINC.)がレコードかけたり、映像観ながらお喋りします。今回は、10月に他界したハース・マルティネスを偲び、彼が遺してくれた素晴らしい音楽を皆さんと一緒に楽しみたいと思います。

♫谷口雄&渡瀬賢吾(roppen)によるミニ・ライヴも有ります!

タイトルの通り、ハース・マルティネスの追悼イベントでもあります。僕もミュージシャンとしての視点から、ハースの音楽の魅力を話せたらいいなと思っています!ミニライブは、ハースの曲をはじめ、SSWたちの名曲を取り上げます。僕は歌とギターとピアノと歌で。ご予約はyoyaku.magicalconnection@gmail.comまで!

最近の出来事です。皆さんありがとうございます!

◎森は生きている、10月をもって解散いたしました。関わってくださった皆さんありがとうございました。
http://moriwaikiteiru.blogspot.jp/2015/11/blog-post.html

◎優河さんの新しいアルバム「Tabiji」に参加しました!11月28日発売です。発売直前の11/25には録音メンバーでのライブもございます!下北沢440にて。info

◎レコード・コレクターズ11月号に、ブックレビューを寄稿しました。萩原健太さんの新著です。

◎roppenの新しいアルバムにコメントを贈りました。→http://roppensounds.tumblr.com/special/

◎青野りえ&humsの新しいアルバムにコメントを贈りました。
http://humsweb.tumblr.com/one

9/3(木)はパイドパイパーカフェでトークショーです。

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夏が終わっていきますね〜。急に涼しくなりましたが、汗っかきの私としては嬉しい限りです。ちょっとさみしいけど。この夏は森は生きている初めての近畿ツアーに行ったり、大盛況の1983レコ発があったり、福生での演奏、RISING SUN、あだち君とのデュオ、などなど、思い出がたくさんできました。皆さんありがとう。

9月は色々なバンドに参加したり、DJもあったりしますが、幕開けはなんと、長門芳郎さんとのトークショーです!

Pied Piper House プレゼンツ
『長門芳郎のマジカル・コネクション』
9月3日(木)16時30分開場 17時スタート

赤レンガ倉庫1号館1F「パイドパイパー・カフェ」にて、森は生きている の谷口雄さん@yutanigu_chとパイド店長・長門芳郎さん@opnoxによるトークショー(無料/要ワンドリンク・オーダー)開催!ハース・マルティネスのパイド限定7インチアナログ盤リリースを記念して、ふたりが持ち寄った70年代SSW~ロックの隠れたアナログ名盤、秘蔵音源をかけたり、店長秘蔵、門外不出の映像初公開ありの超マニアックな内容! 秘蔵レア映像:ハース・マルティネス(70年代etc)、アルゾ、ヴァン・ダイク・パークス(80年代etc)ほか。お楽しみに!

といわけで、横浜赤レンガ倉庫で復活中のパイドパイパーハウス、それに併せて発売になったハース・マルティネス7inchの発売を記念したトークショーにお招きいただきました。

主題となっている70年代のSSWといえば、僕がこの10年ほどずっと追いかけ、レコードを掘り続けてきたジャンルです。思い返してみると、彼らに夢中になるきっかけになったのは長門さんの手がけた再発盤だったりするわけです(20代の前半はCD派だったので)。そんな方と一緒にトークショーだなんて。嬉しいなあ。当日は趣味丸出し、おそらくミュージシャンであることを忘れ、リスナーとして喋り倒してしまうでしょう!

今年はハッピー・トラウムのライブレポートといい、長門さんとのトークショーといい、リスナー冥利に尽きるお仕事を沢山頂いております。感謝です。演奏とともに、聴き続けることを大切にしてきて本当に良かったなと思っています。

平日の夕方という難しい時間帯ではありますが、是非遊びに来て頂ければと思います!

Pied Piper House Presents『長門芳郎のマジカル・コネクション』
9月3日(木)16時30分開場 17時スタート
会場:パイドパイパー・カフェ
出演:谷口 雄(森は生きている) 、長門芳郎(パイド店長)

 

===最近のお仕事シリーズ===

◎カナダのSSW、デクラン・オドノヴァンの1stアルバム日本盤のライナーノーツを書きました!これもまた、リスナー冥利に尽きるありがたいお仕事でございました。素晴らしいミュージシャンです。是非!

◎9/2発売の関取花さんニューアルバム「黄金の海であの子に逢えたらなら」に2曲参加しております!ツアーにも何箇所か参加する予定です。楽しみです。

◎SSW優河さんのアルバムレコーディングに参加しております。ゴンドウトモヒコさんのプロデュース。ゴンドウスタジオ、めちゃくちゃ楽しかった…完成が楽しみです。

9月以降のスケジュールはこちらに。お誘いもお待ちしております!

ボブ・リンド

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最近は古いディスクガイドを読むのにハマっています。今まであまり通って来なかったんですが、こうやって自分の好きな盤が部屋の棚に揃ってくると、なんだか答え合わせのような気分で読むことができるのです。時には持っている盤に赤ペンを入れてみたり(高校生か…)、的外れな批評に首をかしげたり。 続きを読む